平和のための埼玉の戦争展…地域ボランティアを束ねて開催

初日は川崎哲さんの講演があった

初日は川崎哲さんの講演があった(「平和のための埼玉の戦争展」チラシより)


ショッピング・センター内の会場は広く、開放的で入りやすい

戦争展会場。ショッピング・センター内の会場は広く、開放的で入りやすい

7月28日から30日まで埼玉県・浦和駅前のショッピングセンター・浦和コルソにて「2018年平和のための戦争展」が開催された。初日に台風が関東を直撃して影響が及ばないか心配されたが、期間中に延べ7000人が来場した。

比較したことはないが、今年で35年というから、もしかして一番長く継続していて規模が大きいのではないだろうか。ここで一番に力強いと感じたのは地域を巻きこんでいることだ。開催のために36名のよびかけ人が名を連ねて、地域の自治体や労働組合、その他諸団体が後援している。

開催場所も浦和レッズのホームタウンで、埼玉県の文教地区でもあり、駅のそばで一般の買い物客もふらりと寄ることのできる、駅前のショッピングセンターの中という場所は、集客でも環境でも最適ではないだろうか。

会場には様々な要所に展示が工夫されている(チラシより)

会場には様々な要所に展示が工夫されている(チラシより)

会場では戦争体験者による「1000歳からの平和メッセージ」、「核兵器禁止・廃絶へとうごく世界」、来場者などから寄せられた「平和へのつぶやきコーナー」、原爆投下直後の広島のジオラマ展示、戦時下のくらしの紹介、アニメ映画上映、核兵器禁止、原発事故、沖縄、731部隊、軍学共同問題、憲法の情勢などのピーストークがおこなわれた。

気づいたのは参加者に若者や子どもたちが目立っていることだ。聞けば若者のボランティアグループが協力している、とのこと。また他の地域への「平和のための戦争展」も呼びかけていることも、その場だけで完結せず、次につながるためのハブ的な役割があり、なかなかいい。

あなたも「戦争展」を開きませんか、ということで今回使用したパネルなどの貸出もしている。その気になれば自分の住んでいる地域で「平和のための戦争展」が開催できるのだ。あなたもトライしてみては!
(編集部)

「平和のための埼玉の戦争展」実行委員会
http://www.kikanshi-nw.or.jp/peace/

 平和パネル・平和クイズなど

会場での平和パネル・平和クイズなど(生活協同組合コープみらいHPより) 

戦争と子どもたちに関わる展示。

戦争と子どもたちに関わる展示。戦時中のモノを具体的に見て感じて