市民たちが支え広げ、育てる…週刊『金曜日』創刊25周年記念集会から 

10月28日、東京・神田での週刊『金曜日』の創刊25周年記念の集いに参加しました。安倍が議員に初当選してからも今年は25年なのだそうです。

当日のプログラムを紹介します。
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編集長挨拶   小林和子

朗 読    「久野収『週刊金曜日』の発刊によせて」 チェ・ソンエ

本多勝一    編集委員からのメッセージ

対 談     宇都宮健児・雨宮処凛  

スピーチ    相澤冬樹(大阪日日新聞記者・元NHK記者)

 同      あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)

講 演     石坂啓

ピアノ     ショパン「バラード第1番」     チェ・ソンエ

合 唱     林光「日本国憲法・前文 第9条」自由な風の歌合唱団

鼎 談     青木理・望月衣塑子・植村隆

閉会挨拶    植村隆

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さて、新社長・新発行人の植村さんの話では、創刊時は5万部のスタートだったそうですが、今は13000部に減っているそうで、前社長・発行人の北村さんから、ある日、植村さんに、次のような打診があった、と言うことです。

「少しリスクはあるけど、発行人になりませんか?」つまり社長さんにならないか、というお誘いとのこと。

植村さんは「もっと経済に明るい方がベターなのでは」と、やや渋った返事をしたとのことですが、しかしこれまで、「政治は明るいけれど、経済に明るい人は誰もいないから」、と押されて快諾(?)になったという経過説明に、満場の拍手が贈られました。

久野さんの朗読では、戦時下京大で発行された「土曜日」の経験から、朝日ジャーナルが廃刊に追いやられる時、本多勝一さんたちが新たな出版構想を温め。それが『金曜日』を誕生させる源流になり、創刊準備号を経て誕生させたのが、25年前の1993年11月5日であった、とのこと。

本多勝一さんは、体調不良とのことで、彼の話を聞くことができませんでしたが、雨宮処凛、宇都宮健児さんの対談は司会が植村さんなので、鼎談となり、話は盛りあがった。

韓国大統領の文在寅さんの著作に、日本文化の紹介として雨宮処凛さんの本が真っ先に紹介されていることから、金曜日主宰で、文大統領に面談を求めたい、というもの。

キャンドルデモで、朴槿恵元大統領を排除した韓国は文在寅を大統領に実現させ、ソウル市長も朴元淳(民主党)を実現させている。さらに25区ある区のうち、24区が民主党区長ということで、民主化路線が定着したという。

キャンドルデモでは、しばしば、韓国憲法が謳われたそうだ。憲法の第1条は、主権在民が明記されている、とのこと。

次に、もとNHK大阪で、森友学園を追求してきた相沢さん。私はどちらかというと右派ですが、の話から始まり、しかしNHKを辞め、大阪日日新聞で記者を始めているとのこと。森友を更に追及して行きたい、との決意を表明。

「あすわか」(明日の自由を守る若手弁護士の会)の弁護士さんは2人の着物姿の女性。さらに石坂啓さんの講演が続きました。

後半は休憩後に始まりました。チェ・ソンエさんのピアノ演奏。ショパンのバラードが会場に流れましたが、これは。植村さんが失意にあるとき、いつもチェさんのバラードに励まされたと、彼からのリクエストに応えた選曲で、そのやわらかな楽の音に一同うっとり。

さらに、舞台には合奏団が昇り、自由の風の歌合唱団の、林光さん作曲の憲法前文や第9条が披露されました。

青木理、望月衣塑子さんの対談は司会が植村さん。

記者はどうしても、情報を持っている人材から、記事を書こうとすると、情報を持っている人材からの距離間が重要なのだが、との前置きから始まった。

司会は植村さんだったことから、ここでも鼎談となり意見交換が盛り上がりを見せました。

ことに、閉会挨拶は感動させました。

「金曜日」を引き受けることについては、冒頭に記した通りですが、植村さんは、市民たちが編集。発行の経費を引き受ける構造は、つまり広告がないので、どこからも制約を受けない報道姿勢が保てる、そのような出版姿勢があること、それを市民たちが支え広げ、ひろば的なものに育てあげてゆきたい、とのビジョンを提示し、さらに、このようなものを創り上げるには並大抵の努力ではできないので、「金曜日」の火を消してはならない、潰してはいけない、と力説。

「金曜日」の火を消さぬためにも、潰さぬためにも、一人ひとりの市民の力を結集しましょう。   

(報告者:宿六)

週刊金曜日 2018年10/12号

金子勝責任編集 特集 電力会社を解体せよ!エネルギー基本計画徹底批判(週刊金曜日 2018年10/12号 )