市民連合シンポ 野党共闘で1人区一本化へ!

野党各党の幹事長・書記局長が登壇し議論した

野党各党の幹事長・書記局長が登壇し議論した

11月28日(水)に市民連合主催で「安倍政権にかわる新しい選択肢」のシンポジウムが王子の北とぴあで開かれ、800人が参加した。市民連合共同代表の山口二郎氏などがコーディネーター・司会を努めて立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会民主党、自由党、無所属の会の書記局長・幹事長が登壇した。

最初に各党が国会の現状と政治状況を報告。「モリカケ問題」から直近の入管法改正の緊縛した事態の展開。自民党による議論軽視、一括法案の強行採決として決着させる討議抜きの国会形骸化・形式化、沖縄県民の意思を受け止める、といいつつ基地工事を進める言葉の軽さ、空虚さ…等々現安倍政権のひどさ、与党への批判が相次いだが、いっぽう国民の支持率は世論調査を見る限りではさほど落ちていないこと、問題がありながらも追求できない野党の力のなさも自戒を込めつつ直視し、それぞれ語り継いだ。

途中休憩前に3千万署名運動(安倍9条改憲NO!全国統一署名)における署名紙の一部を参加していた議員それぞれに託すセレモニーが開かれ、壇上でそれぞれに託された所を記念撮影していた。

再開後は来年夏の参院選に向けてどう選挙協力、統一のありかたをするのか議論した。社会民主党の吉川元幹事長は「沖縄で反自民で勝てたのは政府対県民という構図だったから、小異を残しつつ大同に付くことで」国民と野党が協力し、また「暮らしの問題で共通政策をつくり、野党1本化したい」と語った。

共産党の小池晃書記局長は「皆さんのおかげで共闘の動きがでてきた。それに応えて、違いがあっても一致団結し」1人区で一本化を確認するため議論を呼びかけたいと応えた。国民民主党の平野博文幹事長は「自公政権を倒すだけで目的化はできない。何をつくるのかが大事で、それを共有したい」と決意表明。

無所属の会の大串博志幹事長は「市民と野党共闘のうねり、感謝したい、安倍政権を倒すためがんばっていこうという立場です」と表明した。

自由党幹事長の森裕子幹事長は「お友達をもうけさせることばかりの政権に負けるわけにはいかない」と語り、憲法調査会が勝手にやられてしまっていると危機を感じているし、選挙協力を惜しまないと強調した。

立憲民主党の福山哲郎幹事長は「市民連合との意見交換をしてきて、国民民主党とも対話ができた。一本化の努力をしていきたい」と語った。また1人区の一本化は共通認識ではないかとも。

国民連合の山口二郎法政大学教授は反差別(いのち・人権)、立憲主義、安保法制廃案など共通の柱や政策はできるのではないか、と引き取り、その場で全国32の1人区での候補者の一本化が確認された。

具体的に前進する光明が見えたのは収穫だった。
(本田一美)

シンポの途中で三千万署名の一部を議員に渡すセレモニー

シンポの途中で三千万署名の一部を議員に渡すセレモニーがあった

動画も配信され、ツイッターでの投稿も参照していた


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