記録 Archive

映画『狼をさがして』への極私的追想

友人が『狼をさがして』観に行くと言うので、私も気になることもあり一緒に映画を見ることにした。監督はキム・ミレ氏。釜ヶ崎での別な映画の撮影時に、偶然耳にした事件を映像化したとの事だが、すっかり平和ボケした私には襟を掴まれ揺 […]

たたかいの稀有な写真郡『人間の住んでいる島』

古本屋で写真集『人間の住んでいる島』(阿波根昌鴻 自費出版 1982年)を見かけて購入したのは、さほど古いことではない。何度か引っ越しをして、その度に画集や写真集の類いをあらかた手放してしまったが、この『人間の住んでいる […]

櫛田民蔵というマルクス研究者の生涯

社会評論社から石河康国「櫛田民蔵 マルクス探求の生涯」(2021年4月2日)が発売されます。 櫛田民蔵(一八八五~一九三四)は、日本におけるマルクス経済学の開拓者である。その史的唯物論の探究は河上肇を瞠目させ、大内兵衛を […]

山東省にもあった「南京大虐殺」

12月13日(日)14時から水道橋の全水道会館4階の大会議室にて「南京大虐殺から83年 証言を聞く東京集会」が開かれた。主催はノーモア南京の会などの「南京」集会実行委員会。 はじめに主催者から従来は中国から人を招いていた […]

【書評】戦争を回避する道を探る

書籍を紹介します。 『避けられた戦争―1920年代・日本の戦争』油井大三郎著(ちくま書房 2020年)です。 帯には「こうすれば日本の運命は変わっていた」とあり、読んでみました。さらに同帯は次のように続きます。  192 […]

初の満蒙開拓団は東京からだった

2月14日(金)日暮里ひろば館にてアジア共同行動首都圏公開学習会として「東京満蒙開拓団~国家による棄民~」が開かれた。「東京の満蒙開拓団を知る会」共同代表の藤村妙子さんを講師に迎えて、最初は映像資料で当事者のインタビュー […]

南京事件の苦難と罪を忘れない

日本の南京東京証言集会実行委員会が主催する「南京大虐殺から82年 2019東京証言集会」が12月11日夜、東京で開催された。 集会では「南京大虐殺の生存者である葛道栄さんの子、葛鳳瑾さんが父の代わりに集会に駆けつけた。葛 […]

島から語る「大久野島と毒ガス戦」

12月13日~15日の3日間に「過去からいま未来へつなぐ―731部隊・毒ガス戦・核兵器を考える―」と題したパネル展と映画会、講演会がなかのゼロで開催された。主催はABC企画委員会。原発、核(アトミック:A)、細菌戦・生物 […]

布靴を並べて中国人強制動員犠牲者を追悼

11月19日(火)東京・芝公園23号地において「遺骨発掘70周年記念 中国人俘虜洵難者日中合同追悼の集い」が開催された。中国から遺族・幸存者・宗教者らも来日して参加した。日本政府の『外務省報告書』によれば、第二次大戦末期 […]

「殺し、殺された…」朝鮮戦争で闘った日本人

日本人が朝鮮戦争で被害にあった話は聞いていたが、米軍に兵士として参加して相手を殺していた事実が明らかになった。以下は2019年8月18日に放送されたBS1スペシャル「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」(NHK)とい […]