書評 Archive

読後雑感 『自分で考え判断する教育を求めて: 「日の丸・君が代」をめぐる私の現場闘争史』

 「本」というものを読まなくなってから、何年経っただろうか?   正確には「読まなく」ではなく「読めなくなってから」なのだが、たぶん20年くらいは経ったのだと思う。メールを始めたのが全ての原因で、「本」を読む時間が確保で […]

勝ち組になれ!ネオリベ批判としての「ファスト教養」を読む

近年よく聞く言葉に「コスパ」「タイパ」がある。コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスの略なのだが、端的に性能、効率のことを指しているが、今日の消費・生活スタイルやビジネスのなかでとりわけ重視されるパワーワードだ。 効 […]

軍国少女を育てた、藤田嗣治の「アッツ島玉砕」

書評 ■ 『画家たちの戦争責任 藤田嗣治の「アッツ島玉砕」をとおして考える』 北村 小夜 (梨の木舎、1700円+税)  北村さんとは、今でも時々、「安倍靖国参拝違憲訴訟」や「即位・大嘗祭違憲訴訟」等で、お会いすることが […]

戦後世界と日本のこれから――考えるためのいくつかの本

世界的に近代化の臨界ともいうべき問題が噴出しているような気がします。アメリカ大統領選挙でのトランプ現象や欧州の難民問題、イギリスのEU離脱などこれまで理念的に正しいとされてきたことが、あからさまに利害をむき出しにした「本 […]