本・書評 Archive

映画「金子文子と朴烈」関東大震災直後に囚われたふたり

すこし前に動画配信で映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」(韓国 2017年・2019年日本公開 イ・ジュンイク監督)を観た。物語の舞台となっているのが1923年の東京で、関東大震災の被災事に拘束され獄中でのたたかいがメイン […]

「福田村事件」から100年目の追悼式

1923年の関東大震災。そこから5日後となる千葉県福田村(現野田市)で香川県から薬売りに来た15人の行商人たちが、福田村と田中村の自警団に襲われて9人が虐殺された。この事件は「福田村事件」とよばれたが、今年は100年とい […]

勝ち組になれ!ネオリベ批判としての「ファスト教養」を読む

近年よく聞く言葉に「コスパ」「タイパ」がある。コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスの略なのだが、端的に性能、効率のことを指しているが、今日の消費・生活スタイルやビジネスのなかでとりわけ重視されるパワーワードだ。 効 […]

佐高信講演―反戦川柳人鶴彬の突き抜けたセンスを探る

7月16日(日)文京シビックセンター・シルバーホールにて 「反戦川柳人鶴彬と現在」が開催され、映画『鶴彬 こころの軌跡』(神山征二郎監督 2009年)の上映と佐高信さんの講演が「『反戦川柳人鶴彬の獄死』を出版して」と題し […]

「福田村事件」を語る集い―差別・偏見が虐殺のもとになった!

7月7日(金)に千葉県柏市・アミュゼ柏において「関東大震災から100年 福田村事件を語る集い」が開催されて、柏の住民たちを中心に120名が参加した。主催は「福田村事件を記録する旧田中村・民の会」(略称「たみのかい」)。 […]

天皇のインドネシア訪問と「ロームシャ」と…

徳仁天皇と雅子皇后は国際親善を目的として6月17日から23日までのインドネシアを訪問した。当然ながら天皇の外国訪問は日本国憲法第7条の定めるところの『国事に関する行為』に該当せず、憲法違反なのだが、これまでの政府が公的な […]

市民が調査した「払い下げられた朝鮮人」―習志野収容所で何があったか

5月23日(火)千葉県船橋市の船橋市勤労市民センター地下ホールにおいて、「関東大震災100年追悼事業―映画と講演」が18時半より開催された。主催は関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式千葉県実行委員会。 映画は「払い下げられた朝鮮 […]

尹東柱の生まれた場と時を考え、朝鮮移民の暮らしを振り返る

2月19日に「公開講演会 詩人尹東柱とともに・2023」がオンラインで開催された。植民地下の朝鮮から立教大学に留学し、短いながらも学生生活を過ごした詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)は韓国で国民的詩人としてよく知られている。 […]

反靖国・反天皇制。そして運動のなかで再会した…

反靖国闘争、反天皇制運動を伴走されてきた高橋寿臣氏(享年70)が2019年に亡くなられたが、この度友人たちの手で遺稿集が出版された。遺稿集には靖国問題、天皇制の動向、全共闘運動、10.8羽田闘争、非常勤講師組合のたたかい […]

人柱にされた「特攻」を考える

12月18日に中野区産業振興センターで『川端康成と「特攻」没後50年に思う』というタイトルで講演会が開かれた。講師は作家の多胡吉郎さん。主催はABC企画委員会。 集会のチラシに主旨があるので紹介しよう。「2020年は川端 […]