「国旗等損壊罪」は憲法違反の法律だ! 6.5反対集会と6.11官邸前行動

文京区民センターでおこなわれた集会で講演する白井弁護士
自民党は日本維新の会との連立政権合意による「国旗損壊罪」を新設する法案を了承。今後は国会に提出し、会期内の成立を目指すために賛同を求めて野党への説明を始めた。
法案は日の丸を公然と損壊したり、その様子を撮影した動画や画像をSNSに投稿したりした場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す内容。表現の自由を侵害しかねないとの懸念を踏まえ、「国民の自由と権利を不当に侵害しないように留意しなければならない」と記した。
(時事通信 2026年06月09日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026060900809&g=pol
はじめに「国旗損壊罪」に反対することについて、先回りして6.5集会での白井弁護士の要点を記せば、通念としてある、国旗は大事なものだということを認めてはならない。多様な意見があるということ。出発点である国旗について、「一般的国民感情を護らなければならない」という認識は誤りである。
国旗=国家という概念で、敬意をもって扱えということだが、刑罰をもって縛ることは、多数派の意思を押し付けるものだ。今の都立高校の論理が学校を飛び出て社会にすべてに取り付いてくる。
国家に異議を唱えることの自由がなければ民主主義とはいえない。個人のために国家があるという憲法秩序だが、今回の法案はそれを転換させるもの、ということだ。
これまで反対運動をすすめてきた「国旗等損壊罪」反対連絡会は、<自民党に対して、「国旗等損壊罪」法案を提出しないでという署名を行ってきた。ネット署名と紙の署名を合わせて、約12,400筆の署名が集まり、自民党に提出したが、自民党は私たちの署名を無視して、国会へ法案提出しようとしている。
https://www.jimin.jp/news/information/213369.html
高市と維新に忖度して法案を出す自民党。法案成立を絶対に許さない。>として、断固として訴え続けている。以下、集会と官邸前行動を紹介する。
「国旗等損壊罪」反対6.5集会:自民党「国旗損壊罪」案を分析し批判する
6月5日に文京区民センターで「国旗等損壊罪反対6.5集会」が開催された。主催は「国旗等損壊罪」反対連絡会。渡辺氏による開会挨拶では、高市早苗氏が2012年に自民党議員数名と国旗損壊罪法案を国会に提出したが廃案となり、その後総理大臣になると維新と連立を組み、2026年通常国会での日本国国旗損壊罪制定を合意文書に明記したことが報告された。
白井劍弁護士(東京「君が代」裁判弁護団)による講演では、自民党案の条文が詳しく解説され、罰則として「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法により公然と国旗を損壊、除去または汚損したもの」に2年以下の懲役または20万円以下の罰金を課すとされていることが紹介された。保護法益については「自国国旗を大切に思う一般的な国民の感情」とされており、白井弁護士はこれを「敬意の強制」として批判した。
アメリカ連邦最高裁の判例として、1969年のストリート事件、1974年のゴーグェン事件、1989年のジョンソン事件、1990年のアイクマン事件が紹介され、いずれも国旗焼却等を無罪とした判決が説明された。
塙氏からは国際人権規約違反の観点から、自由権規約人権委員会の一般的意見34(2011年)で「旗や象徴に対する不敬に厳しい処罰を課してはならない」とされていることが指摘された。
連帯挨拶では、角田氏が国家情報局設置法反対について、那須氏がイスラエルからの武器購入反対について、山田氏が大阪での日の丸君が代強制の状況について、金沢氏が学生の立場から発言した。最後に「国旗等損壊罪」を廃案にするための決議が採択された。参加者は62名。
(編集部)

官邸前行動で次々と参加者のスピーチが続く(以下写真 吉田晃)

国旗に模した布でアピール
6.11「国旗等損壊罪」反対!首相官邸前行動
6月11日(木)、19時半~20時20分、首相官邸前で、「国旗等損壊罪」反対の緊急行動が行われた。主催は「国旗等損壊罪」反対連絡会。52名が参加した。
はじめに伏見事務局長から、「国旗損壊罪」法案が自民党内でまとまり、維新と調整の上で国会に提出される状況になっているとの情勢報告があった。
次いで事務局員の那須さんからの話とコール、その後次々と約10名の参加者から発言が続いた。元都立高校教員の花輪さんは、「国旗損壊罪」の刑罰規定は日本が批准している国際条約に違反していることが指摘された。
「日の丸・君が代」全国ネットの深澤さんは、「日の丸」は、日本のアジア侵略の象徴で「血の丸」であり、現代の日本の「国旗」として認めることはできないと話された。流山から参加したという方は、「日の丸」を燃やしているTシャツを自主制作したとのこと。
都教委から理不尽な「君が代」不起立処分を受け続けても闘い抜いてきた根津さんからは、町田の中学校でご自身が受けた暴力と無視が、「国旗損壊罪」の下では一般民衆に襲いかかるだろう。だから、こんな法律を通してはいけないと話された。最後に、高市首相に向けて、「国旗損壊罪」を止めろ!とコールした。
1時間弱だったが、中身の濃い集会だった。
(吉田晃)

「日の丸」を燃やしているTシャツを着た流山からの参加者

19時半から官邸前で行動しアピール
