8.16 松戸で映画『豹変と沈黙ー日記でたどる沖縄戦への道』上映会へ

映画『豹変と沈黙』チラシより
この8月16日(日)、隣り街の松戸市民劇場で「戦争をとめるための集い2006」主催で、ドキュメンタリー映画『豹変と沈黙』の上映と田中宏さんの講演をする催しを開催します。主催の参加団体は次の3団体。松戸「沖縄とつながろう」実行委員会(略称:沖つな)、PTSD日本兵家族会・寄り添う市民の会ちば(PTSDの会)、市民自治をめざす1000人の会。私はPTSDの会に参加しています。
この催しへの参加呼びかけを、松戸市民ネットワーク「松戸で生きたい私たち」が毎月発行するミニコミ「たんぽぽNo.431」に次の文章を寄稿しました。
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昨年8月10日に開催した「敗戦80年、戦争をとめる草の根の集い」では、サブテーマを<人はなぜ、戦争に協力してしまうのか>として劇作家で精神科医の胡桃沢伸(くるみざわしん)さんを招き、満蒙開拓という植民地支配がもたらした加害と被害の実像に迫ろうとした。会場参加者との質疑・意見交換では、東葛地域の満蒙開拓青少年義勇軍の送出では松戸が突出した時期があり、その背景にはある教員による熱心な働きがあったという複数の発言があった。
「集い」が解散したため、この地域の加害の歴史を深めることができなかったのではないか。個人的な反省点として残った。
「8月報道」があるように、「8月映画」もある。本作もそのひとつで、昨年8月16日に公開された。「南京・沖縄をむすぶ会」の事務局を担う知人の紹介で観に行った。いちばんの興味は「知人がこの作品に映っているか」であったが、沖縄戦における参謀長・長勇少将が、1937年12月の南京攻略戦における役割が沖縄戦につながっているという指摘で見方が変わった。女たちの戦争と平和資料館(wam)の日本軍慰安所マップには、「12月19日、迅速に女郎屋を設ける件に就き長中佐に依頼す」「25日、長中佐上海より帰る。(中略)女郎の処置も内地人、支那人共に招致募集の手筈整ひ年末には開業せしめ得る段取りとなれり」と記されている。
沖縄では第32軍が創設された1944年以降に慰安所の設置が本格的に始まり、昨年6月21日の毎日新聞によれば離島を含め147カ所の日本軍慰安所が設置された。
昨年の講演者、くるみざわしんさんは『あの少女の隣に』、『マリヤの賛歌―石の叫び』、『あの瞳に透かされる』といった戦時性暴力をテーマとした作品をつくっている。今年は「敗戦81年目」だが、沖縄や韓国などで戦時性暴力が語られてはじめてからの年月はこれより短い。『豹変と沈黙』も鑑賞し、田中宏さんの講演を聞いてこのギャップを埋めたい。(「たんぽぽ」への寄稿はここまで)
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今回の催しのサブテーマ“私たちはなぜ「加害の歴史」に目を向ける必要があるのか”は実行委員会で提案された文案です。「これまで加害側からの視点で催しを行ってこなかった」「今回の催しの意味がはっきりする」といった意見交換で決まりました。
「沖つな」の前身は2013年12月に発足した「映画『標的の村』を松戸で観る会」です。翌年7月に三上智恵監督を招き上映会を開催、約1000人が集まりました。三上さんは松戸市で育ち、地元の保育園、地域の小中校へ通いました。今年6月開催の『太陽の運命』上映+三上さん講演イベント資料などを参照すると、沖つなは毎年、学習会、上映会、沖縄への支援ツアーなど複数のイベントを継続してきました。この沖つなの動員力は、江戸川を越えウチナーンチュの伝説になっているようです。
講演する田中宏さんは『豹変と沈黙』の製作アドバイザーで一橋大学名誉教授の経済学者、在日外国人問題にかかわっています。「たんぽぽ」への寄稿後、田中さんから「帝国日本の戦争・植民地支配、そして戦後81年の日本を考える」と題したレジュメが届きました。12000字を超えるもので、私が憶えたギャップは埋められましたが、私の認識には深くて広い隙間があったことに気づかされました。
(柏市在住 松丸健二)

ドキュメンタリー映画『豹変と沈黙』
https://www.yoshikazuhara.com/
8/16(日)松戸上映会
私たちはなぜ「加害の歴史」に目を向ける必要があるのか
日時 8月16日(日)13:00~15:00
13:00 開場
13:30 開会/上映にあたって
14:00~上映(104分)
~休憩~
16:00~講演
17:00 閉会
会場 松戸市民劇場
https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisetsu-guide/kaikan_hole/shimingekijou.html
交通 JR東日本及び京成松戸線「松戸駅」西口から徒歩5分
参加費 一般1,000円 *学生と障害のある方500円/高校生以下は無料です。
<講師> 田中 宏さん(一橋大学名誉教授)
経済学、在日外国人問題。1937年生まれ。一橋大学名誉教授。近著『戦後責任』(共著、岩波書店、2014)、『在日外国人第3版』(岩波新書、2013)、『未解決の戦後補償』(共著,創史社2012)。『豹変と沈黙』製作アドバイザー
<主催>戦争をとめるための集い2026
<参加団体>松戸「沖縄とつながろう」実行委員会、
PTSD元日本兵の家族会・寄り添う市民の会ちば、
市民自治をめざす1000人の会
*問い合わせは、松丸まで
tanakamura1923★gmail.com
(★を[@]アットマークに)
福田村事件を記録する旧田中村・民の会
https://tanakamura1923.blogspot.com/

