馬毛島に軍事基地をつくるな!防衛省に要請デモ

集会は68名が参加した

3月27日(土)14時半から文京区シビックセンターにて「やめろ!敵地攻撃/大軍拡  馬毛島に軍事基地をつくるな! 3.27集会」が開かれた。主催は「大軍拡と基地強化にNO!アクション2019」。
 
はじめに司会者より、主催組織の紹介とこれまでの活動報告があり、それからメインの三宅公人さん(馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会会長)の講演へと移った。

■三宅公人さん講演

種子島出身です。故郷に帰って死にたいと思うようになり、地元に戻ってきました。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の会長をしています。いろんな団体や個人、保守的な人からも米軍基地に反対するという一点で集まっています。

馬毛島(まげしま)は、種子島の西方約12キロにあり、鹿児島県の西之表市に所属しています。面積は8.2平方kmで日本の無人島では二番目の大きさです。野生の鹿の楽園で「犬を入れるな」と言われて保護管理がされてきました。1980年までは人も住んでいました。周囲でも漁は続いています。種子島は移住されてくる人が多いです。3・11後の福島からなどいろんなところからきています。

90年代に島の大部分を取得したタストンエアポート社は、許可された範囲を超えて開発を進めて、島を十字に切り裂く滑走路を造成しました。しかし県も国も、西之表市の再三の要請にかかわらず調査せずに、黙認してきました。

2007年に米軍FCLP(陸上模擬着艦訓練)の話が出ました。防衛省ははっきり言いません。馬毛島周辺はもちろん西之表市も戦闘機などがぐるぐると回ることになるのではないか。そんな危惧があります。

2011年に日米安全保障協議委員会(2+2)で馬毛島が候補地となり、地元で反対運動の組織が結成されて活動をはじめました。村のなかで声を聞くと反対の声が多いです。

2020年の秋に西之表市内の各所で防衛省による住民説明会が開かれました。そこでは米軍FCLPは深夜3時までおこなわれるようです。自衛隊の訓練をおこない年間150日も離発着訓練をするというのです。

私達は公開質問状を提出して県と防衛省に回答を求めています。岸防衛大臣が国会で表明した「丁寧な説明」とはほど遠い態度です。現状では幸いにして市長は反対の立場なのですが、市議会では賛成と反対が半々なので、これから運動を強化して優位にしてゆくことが必要です。この間、基地受け入れ賛成派の方たちと話して感じたのは、彼らが驚くほど楽観的であまり情報を知らないことです。やり方によっては説得できると感じます。

これからは、1.反対署名集めを行い多くの署名を集めきろう 2.署名を軸に地域、鹿児島県、さらに全国に広げよう 3.塩田鹿児島県知事への働きかけを強めよう 4.総選挙へ向け、国会へのはたらきかけをしよう 4.アメリカ政府への要請も考えよう、と考えているところです。

やはり人々は騒音はいやだ、人殺しの訓練はいやだ、戦争はいやだという気持ちがあるのです。
(要約)

その後は馬毛島の映画を製作中の方から報告、辺野古の情勢報告、石垣島の仲間からのあいさつ、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)からの案内があった。
その後、18時より市ヶ谷外濠公園から防衛省に向けて市ヶ谷周辺をデモ行進、防衛省に対して馬毛島を軍事基地化するな、と要請をおこなった。全体でのべ140名が参加した。
(文責:編集部)

市ヶ谷外濠公園でシュプレヒコールを挙げた

市ヶ谷外濠公園に集まりシュプレヒコールを挙げた


桜が咲く外濠で横断幕を拡げる

桜が咲く外濠で「馬毛島に米軍施設はいらない」と横断幕を拡げる

防衛省前で要請文を読み上げ手渡した

防衛省前で要請文を読み上げ手渡した