オスプレイはいらない! 千葉・習志野自衛隊駐屯地近くで集会・デモ
防衛省が垂直離着陸輸送機オスプレイ17機を購入して千葉県の陸自木更津駐屯地に「暫定配備」し、千葉県をはじめ首都圏を中心に訓練しようとしている中で「オスプレイはいらない!11.10習志野・八千代・船橋市民集会」が11月10日、船橋市・薬園台公園で開かれ、470人(主催者発表)が参加した。
主催は実行委員会。
日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党、新社会党、緑の党、市民ネットワーク千葉県の代表が発言。
共産党の志位和夫委員長や国民民主党の青木愛参院議員、立憲民主党の浦田秀夫船橋市議、市民ネットの伊藤とし子県議などがそれぞれ発言した。
陸自オスプレイ配備の候補地とされている佐賀市、米軍オスプレイが配備されている横田基地(東京都)で反対運動を進めている団体からの連帯メッセージが紹介された。
集会後は「オスプレイは日本の空にいらない」とプラカードを掲げて、公園から習志野駅までの短い距離をデモ行進した。
防衛省はオスプレイの訓練内容や飛行ルートは現在の自衛隊の航空機(CH-47「チヌーク」という大型輸送ヘリコプター)などと同様であるという。防衛省からの回答(2019年10月31日)によれば「その訓練を多くを木更津飛行場、その場周経路上及び県内外の演習場(習志野演習場、富士演習場、相馬ヶ原演習場、関山演習場等)で行っており、そのほかは、木更津飛行場運用規則により千葉県等の上空に設置した空中操作空域(略)などで行っています」としてオスプレイの訓練も同様になると想定している、と説明している。
なおCH-47の訓練の具体的内容は、
1>ある一定の高度において停止し、旋回及び高度を一定にして行う低速の前進・横進・後身を行うホバリング訓練
2>操縦士が航空機の基本的性能を理解し、出発地から目的地までの飛行を行うために必要な知識及び技能を習得するための基本操縦訓練
3>離陸及び着陸時の操縦技法を習得する離着陸訓練
4>輸送を任務とする航空部隊が実施する部隊訓練は、演習場等に展開し、駐機場、指揮所、兵站施設等を開設する訓練や隊員を空輸することを想定したヘリボン訓練等、としている。
*陸上自衛隊オスプレイの暫定配備要請に関する防衛省への照会に対する回答
city.kisarazu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/828/191031.pdf
いずれにせよCH-47とオスプレイでは機種が違うし、操作性や難易度など高いと思われる(「上手に飛ばすことは難しい航空機」という声も)。極度の緊張のなかでの訓練となるのではないか。
また早朝、夜間の訓練についても、明確に否定していないので実施される可能性があるだろう。漁業やノリ養殖についての飛行音や気流・風圧の影響も懸念されており、防衛省の回答もその疑念を払拭するようなものではない。これからも注視し「オスプレイいらない」の声を挙げていこう。
(本田一美)