奄美大島からの土砂搬出に反対!辺野古埋め立てをゆるすな!

沖縄県庁での記者会見のようす
(沖縄ニュースOTV youtubeより)

沖縄県庁での記者会見のようす
(沖縄ニュースOTV youtubeより)

1月19日、連合会館会議室において、<奄美大島からの辺野古土砂調達、「南西諸島」から全国に広がる自衛隊配備を問う>集会が開催された。主催は「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会と「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会。

はじめに、首都圏グループよりあいさつがあった。辺野古工事の大執行は1年ちかくになるが、この間の事情が話された。さらに課題として阿部悦子さん(「辺野古土砂全協」共同代表)と染裕之さん(平和フォーラム共同代表)に報告をいただく。そして、奄美の土砂調達の問題が辺野古工事に関わっているいうこと、これが沖縄連帯の喫緊の課題であると強調した。

その後、国会包囲実行委員会から、辺野古を巡る現状の報告があった。ここでは阿部悦子さんの1部の奄美の土砂問題の報告を紹介する。

1.大島から土砂搬出を許さない 阿部悦子さん

2015年5月31日に奄美大島で辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会ができました。7月に土砂条例ができました。15年には奄美の海は死の海になっていましたた。土砂を搬出していたんですね。素敵な湾が土砂が堆積されました。土砂崩れも起こっています。

2011年にはすでに新聞報道がありました。公害が起こっているんです。辺野古土砂をどうするのか、ということも朝日新聞が書いています。

2016年には土砂が沈砂池から海に流出(youtubeより)

2016年には土砂が沈砂池から海に流出(youtubeより)


土砂の残りも積み上げてあります。業者は辺野古バンザイと言っています。2015年3月30日には、地元の団体が奄美の自然を守るための鹿児島県籍条例を作ってくれと陳情書を出しています。

土砂問題の採石法(1946年)はゆるいんです。地元同意も環境配慮もない、これを変えないといけない。

古い歴史のある集落があるんです。だけど土砂砕石で地域が壊されています。粉じんと騒音と振動で耐えられないとの声があります。人が住めなくなっています。

また、土砂のために山に亀裂が入りました。それで戸田の住民に避難勧告が出て、95日間の避難生活を送りました。区長さんも訴えています。

これらは奄美の問題だけにしてはいけない。辺野古の埋め立てのために奄美の集落を犠牲にしてはいけないと集会を開きました。

世界自然遺産の島といわれていますが、環境が破壊されて貴重な生物はもう見かけません。黒うさぎ、ルリカケスはいません。

2024年に田中一村展が東京都立美術館で開かれたんですが、絵には奄美の自然が残されています。多くの人が足を運びましたが、これに習いたいと思います。私たちは土砂問題をホームページで出しています。

私たちは土砂の搬出予定の場所に行って申し入れをしました。大和村の村長は辺野古にもっていくのは心が痛むといいました。

土砂砕石は土地をだんだんと段差で砕石しているのだが、奄美で爆発させている。それは許されないのではないかと問題視しました。土砂条例に基づいて外来生物がいないか確認しています。搬入にはその申請があり、立ち入り調査ができますが、行政指導なので命令にしてほしいと陳情しています。

辺野古埋め立ての石材土砂を調達しないことを求める署名をやっています。12月に沖縄県庁に行って全国署名の開始を発表しました。奄美大島の土砂を止めることで辺野古の埋め立てを止める、その運動にぜひご参加ください。(この後はキーンソード軍事演習の報告があった)

(文責編集部)


辺野古土砂反対全国連絡協議会
https://dosyazenkyo.com/index.html

急浮上する奄美大島からの辺野古埋立土砂調達反対
(辺野古土砂反対! 首都圏グループ)
https://www.dosyazenkyo.com/syutoken/2412.pdf