辺野古の工事を止めよう!奄美からの土砂搬出を止めよう!

6万筆の署名を防衛省側に提出する

6万筆の署名を防衛省側に提出する土砂全協(奄美新聞 2025年4月10日より)

沖縄・名護市辺野古の新基地建設のために、鹿児島県・奄美大島から石材の調達が検討されている。4月10日(木)に衆議院第2議員会館14時から<奄美からの土砂搬出・「代執行」下の辺野古工事を問う 院内集会>と政府(防衛省)交渉・署名提出がおこなわれた。主催は「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」(土砂全協)。

政府交渉前の集会ではじめに土砂全協の阿部悦子共同代表があいさつ。土砂全協の成り立ちを振り返りながら奄美大島の実情を語り、土砂被害を指摘した。そして北上田毅さん(沖縄平和市民連絡会)から防衛省への質問を説明。湯浅一郎さんから(土砂全協顧問)オスプレイの低空飛行訓練について補足があった。福島みずほ参議院議員(社民党)からあいさつがあり、続いて城村典文さん(奄美ネット)からもあいさつがあり、防衛省交渉に移行した。

土砂全協は、辺野古埋立のための土砂調達に反対する署名6万筆を防衛省に提出し、中止を要請した。辺野古・大浦湾の埋め立て工事中止、沖縄本島南部の戦没者の遺骨が含まれている土砂の利用反対を訴えた。その後は、防衛省の担当者から質問への回答が一通りあり、さらに土砂全協からの質疑があり、法律に基づいたきちんとした対応を求めた。

以下は奄美新聞の記事。https://amamishimbun.co.jp/2025/04/10/55573/

奄美大島からの石材・土砂調達に反対(奄美新聞社 2025年4月10日)

交渉には防衛省から9人が出席、提出されている基地建設事業に関する質問事項に返答する形で進められた。埋め立て用材調達問題、土質調査、大浦湾で始まった工事の問題点、安和桟橋出口部での死傷事故の原因究明と安全対策、奄美大島におけるMV22オスプレイの低空飛行訓練ルートについてなど五つの質問が上げられた。

防衛省からは「埋め立て土砂の調達先は決まっていない。護岸工事に使用する石材の調達は受注者が、埋め立て土砂ではなく石材の調達先を検討する中で、奄美大島における調査を実施している」との回答があり、その内容に終始した。

交渉終了後は同じ会場で講演集会が17時半より以下の集会が開催された。主催は「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会。昼の集会は97名、講演会は57名の参加であった。

防衛省への質問を解説する北上田毅さん

防衛省への質問を解説する北上田毅さん(uplan youtubeより)


<辺野古「代執行」の現状と今後、私たちの課題>北上田毅さん講演集会

北上田毅さん講演は「辺野古を止める!私たちの課題」という題で、昼間おこなった防衛省交渉にも触れながら、そこでも使用した資料を解説するかたちでおこなった。以下は北上田さんの話を要約提示する。

大浦湾での工事の現状を説明し、石材投入による汚濁や事前協議なしの着工があるという。工事は遅れており、砂杭打設はこのままでは13年かかる。

また、人身事故、火災や油流失も起きている。埋立の土砂調達問題については、奄美大島からが有力となり、特定外来生物も問題もあり石材から検討中だ。

海砂の大量摂取による環境破壊も懸念され、日本各地では規制されている。沖縄でも規制が求められる。これには利権が絡んでいるのだろう。

防衛省としては工事が進んでいるとして県民に反対するのを諦めさせようという思惑だろうが、実態は見てきたように進んでいない。辺野古の基地工事の中止を求めていこう。

(編集部)

辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会
https://dosyazenkyo.com/

宗教者ネットからも署名提出があった。戦没者遺骨の土砂利用を批判し、辺野古工事の撤回を迫った(uplan youtubeより)

宗教者ネットからも署名提出があった。戦没者遺骨の土砂利用を批判し、辺野古工事の撤回を迫った(uplan youtubeより)

4.10政府交渉&院内集会チラシ表

4.10政府交渉&院内集会チラシ表