「日本軍の性暴力」被害と加害の証言がDVDにまとめられた

DVDジャケット

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旧日本軍の性奴隷や暴力について取材・記録されてきたビデオ塾・池田恵理子さん(元NHKディレクターが、戦後80年という年に、日本軍の性奴隷:「慰安婦」の問題について、ダイジェスト的に知れるように、被害者と加害者の双方3人の証言映像をDVDとしてまとめた。

収められている映像の古い順から紹介していこう。はじめは姜徳景さん(カン・ドッキョン 1929年~1997年)だ。
挺身勤労隊として日本へ、富山県の不二越の工場で旋盤工として働くが空腹のため逃げ出して憲兵に捕まる。強姦されて、その後は長野県松代町の慰安所に送られた。韓国でナヌムの家に住み絵を学ぶ。そこで描いた『責任者を処罰せよ』は有名だ。

1994年に姜さんたち「慰安婦」6名が東京地裁に告訴状を提出するために来日し、それが記録されている。

次の万愛花さん(ワン・アイファ 1930年~2013年)は、内モンゴルから中国山西省に行って抗日運動に参加し、日本軍に捕まり強姦・拷問を受けた。万さんは「慰安婦」ではなく日本軍の性暴力被害者であると主張する。

最後は近藤一さん(1920-2021年)。三重県出身で1940年に徴兵され、中国・山西省などを転戦、最後は沖縄戦に投入されて生き残る。1980年代中頃から沖縄戦の元兵士4人と「兵士達の沖縄戦を語り継ぐ会」を結成。沖縄戦の悲惨さを語り、やがて中国での加害の事実も語るようになる。そして、山西省への被害調査などに同行し証言集会で体験を伝える活動を続けた。

これらの映像から、今も問われ続けている「性奴隷=日本軍慰安婦」の問題の一端にふれることができる。さらに多くの人にこの問題を学び、考えてほしい、日本の戦争責任、戦後責任、植民地支配責任が終わっていないことを知ってほしいと、このDVDの活用を呼びかけている。

(編集部)

日本軍の性暴力・被害と加害の証言から~姜徳景/万愛花/近藤一』 
制作  2025年/65分
個人価格:3000円  ライブラリー価格;20000円
制作・著作    ビデオ塾 (erimomo@jca.apc.org)