東京大空襲の日の2つの対照的な経験について

当日は寒く冷たい雨がふっていたが、追悼式の頃にはあがっていた。隅田公園の追悼碑に献花し合掌する参加者
3月10日(火)午後1時より、東京都墨田区の隅田公園で東京大空襲被災者への追悼式が開かれた。米軍による無差別爆撃によって一夜にして10万人以上が亡くなった大空襲から81年を数える。主催者あいさつがあり、日本共産党の小池晃参院議員が発言し、当時近くに住んでいた海野さん(87歳)が自身の幼少期の悲惨な体験を語った。最後に参加者が追悼碑へ献花をして終了した。主催は東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会。以下、参加された大西さんの感想を掲載する。
東京大空襲の日の2つの対照的な経験について
東京大空襲から81年目の今日、言問橋のたもとで開催された空襲被災者の追悼集会に参加したが、集会後、思わず「この集会はおかしい!」と言いたくなるほど興奮してしまった。他の用事で参加が10分ほど遅れたため主催者挨拶を聞くことはできなかったが、共産党の小池書記長と被災者の挨拶には一切これがアメリカの戦争犯罪であるとの内容は含まれず、がっかりしたというより腹立たしさを感じた。アメリカがここまでひどいことを世界でやっている時に、まだ「アメリカに配慮」なのか!! それで亡くなった被災者の気持ちに沿うことになるのか!! という思いからである。
この問題について書く時はいつも、こうした空襲が正真正銘の戦争犯罪であることを説明しなければならないこととなるが、この「戦争犯罪」というもの、どちらが先に攻めたかどうか、侵略戦争であるかどうかを問わず、いかに戦争であっても認められないというようなタイプのものである。たとえば、白旗を挙げている兵士を撃ってはならないとか、捕虜を虐待してはならないとか、病院船を攻撃してはならないなどのルールであって、それには非戦闘員を殺してはならないとのルールも含まれる。そして、それに日本各地への空襲や原爆投下が当然含まれるのであって、すなわち東京大空襲もが含まれるのである。一夜にして10万人もの死者を出したのであるから規模として南京やユダヤ人虐殺にも匹敵する。それが何故この追悼式典で追及されないのか!!ということなのである。
実のところ、この追悼式典の直後、私はイラン大使館に向かい、一水会の木村代表に倣ってハメネイ師への哀悼の意を表するための名前の記帳をしようとしたのであるが、ちょうどその大使館前にいた「イラン支持」のイラン人たちの集会に参加することとなり、「今日は日本もアメリカの戦争被害に遭った記念日だ。横須賀からも米艦がイラン攻撃に向かってしまった。日本人として心からお詫びする。こうした米軍基地をなくすために闘いつづける」との連帯のメッセージを送った。ちなみに、「アメリカは歴史的にずっとずっと侵略をしてきた。」と彼らが言ってきたのでウクライナ戦争もついでに話題にしたところ、即刻「あれもアメリカの仕業だ」と返された。「私はイスラム教徒ではないが・・・」と断りながらも、強い連帯感を感じられた機会となった。ご報告まで。
(大西広)
