本 Archive

天皇のインドネシア訪問と「ロームシャ」と…

徳仁天皇と雅子皇后は国際親善を目的として6月17日から23日までのインドネシアを訪問した。当然ながら天皇の外国訪問は日本国憲法第7条の定めるところの『国事に関する行為』に該当せず、憲法違反なのだが、これまでの政府が公的な […]

尹東柱の生まれた場と時を考え、朝鮮移民の暮らしを振り返る

2月19日に「公開講演会 詩人尹東柱とともに・2023」がオンラインで開催された。植民地下の朝鮮から立教大学に留学し、短いながらも学生生活を過ごした詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)は韓国で国民的詩人としてよく知られている。 […]

たたかいの稀有な写真郡『人間の住んでいる島』

古本屋で写真集『人間の住んでいる島』(阿波根昌鴻 自費出版 1982年)を見かけて購入したのは、さほど古いことではない。何度か引っ越しをして、その度に画集や写真集の類いをあらかた手放してしまったが、この『人間の住んでいる […]

【書評】戦争を回避する道を探る

書籍を紹介します。 『避けられた戦争―1920年代・日本の戦争』油井大三郎著(ちくま書房 2020年)です。 帯には「こうすれば日本の運命は変わっていた」とあり、読んでみました。さらに同帯は次のように続きます。  192 […]

吉田裕さん「自分史の中の軍事史研究」

 2月1日の昼下がり、一橋大学・兼松講堂で吉田裕さん退官講演が行われました。レジュメは500部を用意したとのことですが、600人以上が来場、2階席へとの案内アナウンスが響きます。  開会挨拶は中野聡さんで、吉田裕さんの研 […]

漫画に表現された核と放射能、そして被ばく…

雨に当たるとハゲになるという話を聞いたことはないだろうか。最近では酸性雨の問題が指摘されているようだが、私の子どもの頃には大気中の核実験の影響で雨に放射能が含まれている、という風評が広まり、危険視されていた。 当時は、米 […]

鬼と桃太郎を解放しよう!

テレビを見なくなってから大分経つが、さほど不都合は感じない。ラジオをつけっぱなしにしているのでニュースなどは十分だし、不愉快な情報が入ってこないのは健康衛生上好ましい。不愉快なのはテレビを所有していないのに、「携帯を所有 […]

ポストコロニアル文学の白眉、いまよみがえる小林勝

『禁じられた郷愁 小林勝の戦後文学と朝鮮』(原佑介著/新幹社)を読む  作家・小林勝(1927年〜1971年)は1950年台後半から1970年代初頭にかけて「フォード・一九二七年」(1956年)、「断層地帯」(1958年 […]

「草の根のファシズム」とは―今も続く帝国意識

3月16日(金)飯田橋で、「『草の根のファシズム』と現代」をテーマにした吉見義明さんの講演があった。23名の参加だった。  吉見さんの著書『草の根のファシズムー日本民衆の戦争体験』(東京大学出版会)をもとにお話しされた。 […]

吉見裁判不当判決の背後にあるもの-反知性主義という危うさ

吉見裁判は国会議員(当時「日本維新の会」に所属していた桜内文城)が公の場で、吉見義明氏の著作を「捏造」だと発言した、それが名誉毀損であるとして争った裁判だ。 2016年1月の東京地裁、同年12月には東京高裁において「捏造 […]