社会史 Archive

101年目の関東大震災大虐殺追悼と人災の記憶を未来に伝えるということ

お盆を過ぎて月末に近づくと天気が崩れてくる。夏の終わりを感じるときで、雨の日が続いたりする。今年は台風が北上した。そんななか関東大震災から101年目を迎えた2024年、朝鮮人虐殺の問題は依然として燻り続けている。 昨年は […]

世界とのつながりのなかで砂川闘争を考える

8月24日に明治大学和泉キャンパスで「もうひとつのグローバリゼーション―文化・社会運動としての第三世界」というシンポジウムが開かれた。最初に趣旨説明があり、構築的概念としての「第三世界」は何ものになるのか。「第三世界」は […]

軍隊と戦争の経験が垣間見える――神奈川における関東大震災朝鮮人虐殺

3月26日(土)13時半より、明治学院大学白金校舎にてプライム公開研究会がおこなわれた。「関東大震災時の朝鮮人虐殺、新資料から読み解く」と題して、姜徳相・山本すみ子共編『神奈川県関東大震災朝鮮人虐殺関係資料』(三一書房発 […]

非暴力直接行動を創造する。活動家アンジー・ゼルターを紹介します

非暴力に徹する活動家アンジー・ゼルター(写真中央)。インドネシアに輸出される戦闘機を「非武器化」、 原子力潜水艦の実験施設を「非武装化」、この直接行動は共に無罪となる。ライト・ライブリフッド賞他、数々の賞に輝く女性が、自 […]

「福田村事件」を語る集い―差別・偏見が虐殺のもとになった!

7月7日(金)に千葉県柏市・アミュゼ柏において「関東大震災から100年 福田村事件を語る集い」が開催されて、柏の住民たちを中心に120名が参加した。主催は「福田村事件を記録する旧田中村・民の会」(略称「たみのかい」)。 […]

東京大空襲から78年。見えない「平和祈念館」を視る 

3月はなにかと心が落ち着かない月となった。3月といえば桜も咲こうかという年度末であり、新年度の準備で忙しい人がいるのは当然なのだが、記憶としては東日本大震災の3.11があり、郷里が福島なので当時の何とも言えない不安感がし […]

強制労働(徴用工)被害者を踏みにじる日韓政府

2023年3月6日、韓国政府は韓国で強制労働(元徴用工)をめぐる訴訟について、日本企業が命じられた賠償金を韓国の財団が肩代わりするという「解決策」を発表した。 この強制労働(徴用工)裁判については1990年代に日本の大阪 […]

尹東柱の生まれた場と時を考え、朝鮮移民の暮らしを振り返る

2月19日に「公開講演会 詩人尹東柱とともに・2023」がオンラインで開催された。植民地下の朝鮮から立教大学に留学し、短いながらも学生生活を過ごした詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)は韓国で国民的詩人としてよく知られている。 […]

「南京大虐殺85年」から日中関係を考える

2022年は日中国交正常化(1972年)から50年であった。残念ながら日中間でそれを慶賀する動きはなかった。歴史認識として日本政府は日本が行なった対中国戦争を侵略戦争であったことを明確にせず、日本の戦争を美化する靖国神社 […]

池澤夏樹さんを迎えて「沖縄のいま、メディアのいま」を語りあう

10月29日(土)にオンラインで「復帰50年 沖縄のいま・これから――沖縄にとって日本とは何か/メディアは何をすべきか」というシンポジウムが開かれた。主催は日本ジャーナリスト会議(JCJ)。 出席者は基調提言に作家の池澤 […]