映画 Archive

在日クルド少女を描いた映画『マイスモールランド』

2021年2月に日本政府は「入管法改正案」を国会に提出したが、その翌月にスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が入管施設内で亡くなった。それに対して世論の激しい批判があり、政府は法案を取り下げた。 だが、 […]

映画『ペーパーシティ』東京大空襲の痕跡を探して

オーストラリア出身の映画監督エイドリアン・フランシスが東京大空襲を題材に製作したドキュメンタリー映画『ペーパーシティ 東京大空襲の記憶』(2021年製作/80分/オーストラリア)を渋谷の「シアター・イメージフォーラム」で […]

薄れゆくオモニの記憶と済州島の出来事

墨田区の菊川駅(都営新宿線)に、ミニシアター映画館「Stranger(ストレンジャー)」がある。2022年7月オープンで、このあたりには珍しいおしゃれでセンスの好いハコだ。そこで2022年の邦画セレクションの特集があり、 […]

「南京大虐殺85年」から日中関係を考える

2022年は日中国交正常化(1972年)から50年であった。残念ながら日中間でそれを慶賀する動きはなかった。歴史認識として日本政府は日本が行なった対中国戦争を侵略戦争であったことを明確にせず、日本の戦争を美化する靖国神社 […]

人柱にされた「特攻」を考える

12月18日に中野区産業振興センターで『川端康成と「特攻」没後50年に思う』というタイトルで講演会が開かれた。講師は作家の多胡吉郎さん。主催はABC企画委員会。 集会のチラシに主旨があるので紹介しよう。「2020年は川端 […]

関東大震災時の朝鮮人等虐殺を表現することの懸念!

10月28日、厚生労働省にて「東京都人権部による飯山由貴《In-Mates》検閲事件」の記者会見が開かれた。登壇者は、飯山由貴(アーティスト)、FUNI(ラッパー/詩人)、外村大(東京大学教員)。司会は小田原のどか(彫刻 […]

大衆文化にみる日本の戦争―軍事教材や軍国美談、映像メディアでたどる「銃後の戦争」

夏になると戦争のドキュメンタリー映画が公開されたり、放送される。私はテレビを持っていないので、放送は見逃すというか見れないのだが、放送や映画の配信サービス(見放題のサブスクリプションサービス、いわゆるサブスクなのだが)が […]

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺から99年―映画『隠された爪跡』を見て

2022年8月10日、衆議院第一議員会館地下1階の大会議室で開催された「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺記録映画上映会」に参加した。  上映会では『隠された爪跡』(1983年)と『80年前に何があったのか』(2003年)の2 […]

東京五輪の反対者を貶めるNHK・BS

【はみ出し五輪ノート】 4月9日(土)に<NHK「河瀨直美が見つめたレガシーはこうして捏造される>という集会がアカデミー文京学習室にて開催された。主催は五輪災害おことわり連絡会、反五輪の会、アジア女性資料センター、オリン […]

最後の日本兵は台湾人だった!―戻らない日本兵

当初は映画『ONODA 一万夜を越えて』(2021年10月公開)を観て映画評を書くつもりだった。事前情報で原作がべルナール・サンドロン、ジェラール・チェヌ共著の『ONODA 30年間密林で一人戦争』(1974年)だと知り […]