戦時中 Archive

子どもから大人へ。軍隊や戦争を育むものはなにか

『「戦争ごっこ」の近現代史』児童文化と軍事思想 サビーネ・フリューシュトゥック 人文書院 (2023) 自分の幼児時代の体験を振り返ると、争いごとなどは忌避する傾向にあったと思う。幼稚園で乱暴な子がいたりしたが、理解でき […]

漫画で知る満蒙に送られた青少年たち ―内原郷土史義勇軍資料館

1931年に日本は満州事変を起こし「満州国」をつくった。そして、太平洋戦争敗戦時まで「満蒙開拓団」(満蒙=満洲と内蒙古の意味)と呼ばれる農業移民の入植者たちが国策として満州へ送り込まれた。正確なデータは存在しないが、一説 […]

証言から紡ぐ「特攻と覚醒剤」そして日本軍の実相が見えた

第7回わだつみ会オンライン連続講座が2月23日に開催された。講師に相可文代さん(『ヒロポンと特攻』著者、元大阪府中学校社会科教員)を迎え、「ヒロポンと特攻」という内容での講演があり、その後は質疑応答・意見交換をおこなった […]

朝鮮の植民地支配責任とレイシズム―3.1運動から現在まで

2月25日(日)文京区民センターにおいて3.1朝鮮独立運動105周年集会が開催された。集会は「戦争反対!日米韓軍事同盟化を許さない! 植民地主義を清算し平和な東アジアを!」と題され、約160名が参加した。主催は「3・1朝 […]

国策の戦争アニメ『桃太郎 海の神兵』を分析する

日本初の長編アニメーション映画である『桃太郎 海の神兵』(1945年)は瀬尾光世(せおみつよ 1911-2010)が監督した作品で、海軍省がスポンサーとなり、それまで制作上の問題や予算、スタッフ確保などが解決され、その結 […]

横浜事件をたたかって…。「治安維持法」を告発する

2023年12月19日~24日まで西武池袋線の江古田にあるギャラリー古藤で「治安維持法の時代を考える 横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧」という企画展が開催された。 これは横浜事件の国賠訴訟の原告であった木村まきさんの企 […]

佐高信講演―反戦川柳人鶴彬の突き抜けたセンスを探る

7月16日(日)文京シビックセンター・シルバーホールにて 「反戦川柳人鶴彬と現在」が開催され、映画『鶴彬 こころの軌跡』(神山征二郎監督 2009年)の上映と佐高信さんの講演が「『反戦川柳人鶴彬の獄死』を出版して」と題し […]

天皇のインドネシア訪問と「ロームシャ」と…

徳仁天皇と雅子皇后は国際親善を目的として6月17日から23日までのインドネシアを訪問した。当然ながら天皇の外国訪問は日本国憲法第7条の定めるところの『国事に関する行為』に該当せず、憲法違反なのだが、これまでの政府が公的な […]

兵士たちの心的障害・戦争被害の責任を問う―日本軍、そして自衛隊

5月10日(火)午後、参議院会館でアジア・太平洋戦争でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を負った旧日本兵の家族らが主催するシンポジウムが開催された。主催者である「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の黒井秋夫 […]

歴史は消せない-飯田市平和祈念館の731部隊展示をめぐって

2022年5月、長野県飯田市に平和祈念館がオープンした。しかし市民から祈念館に寄せられた戦争の遺品や証言のうち、県内出身の元731部による「証言パネル」等の展示が拒まれていると、信濃毎日新聞などが報じた。 731部隊の展 […]