記憶と言論と Archive

鬼と桃太郎を解放しよう!

テレビを見なくなってから大分経つが、さほど不都合は感じない。ラジオをつけっぱなしにしているのでニュースなどは十分だし、不愉快な情報が入ってこないのは健康衛生上好ましい。不愉快なのはテレビを所有していないのに、「携帯を所有 […]

参院選「現状肯定」の空気が占める…ファシズムと対抗する風も

■第25回参議院議員選挙の考察 7月の第25回参議院議員選挙(1919年7月21日投開票)について注意しなければならないのは、ファシズム環境の進展です。 ファシズム(イタリア語のfascioから、個人の尊重を否定し、国を […]

軍国少女を育てた、藤田嗣治の「アッツ島玉砕」

書評 ■ 『画家たちの戦争責任 藤田嗣治の「アッツ島玉砕」をとおして考える』 北村 小夜 (梨の木舎、1700円+税)  北村さんとは、今でも時々、「安倍靖国参拝違憲訴訟」や「即位・大嘗祭違憲訴訟」等で、お会いすることが […]

溢れる差別・排外の出版物…社会的分断に協同して抗おう

書店で表紙の見える本を置く場所、陳列台や平台にいわゆる「嫌韓・反中」の類の本が目立つようになってから久しい。私はもともと書店に入っても雑誌コーナーや専門書に直行する方だったので、きちんと書店の売れ筋の面だし棚などを気にか […]

「殺し、殺された…」朝鮮戦争で闘った日本人

日本人が朝鮮戦争で被害にあった話は聞いていたが、米軍に兵士として参加して相手を殺していた事実が明らかになった。以下は2019年8月18日に放送されたBS1スペシャル「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」(NHK)とい […]

CDを聴き、強制連行された劉連仁さんを偲ぶ

 韓国・日本で徴用工問題をめぐって、貿易摩擦問題にもなっていることから、pくすの木ではCD『りゅうりぇんれんの物語』を聴く会を行いました。以下はその報告です。 <徴用工の問題でCDコンサートを開催>  8月は戦争の記憶に […]

元号に対抗する思想― 元号を使用することは権力・権威への追随となる

1.国家機関と自治体機関の書類は、すべて元号で年月日が書かれ、国民・住民の提出する国家機関と自治体機関への書類は、すべて元号で年月日を記入しなければならないようになっていることは、そのようにしないと受け付けてもらえないの […]

韓国への輸出規制―排外主義に傾く安倍政権

日本政府は7月1日、韓国への輸出規制を強化すると発表した。今回、規制対象となる化学製品3品目は、韓国の基幹産業である半導体やスマートフォンのディスプレー製造に欠かせないものである。菅官房長官は「安全保障が目的であり、対抗 […]

ポストコロニアル文学の白眉、いまよみがえる小林勝

『禁じられた郷愁 小林勝の戦後文学と朝鮮』(原佑介著/新幹社)を読む  作家・小林勝(1927年〜1971年)は1950年台後半から1970年代初頭にかけて「フォード・一九二七年」(1956年)、「断層地帯」(1958年 […]

「従軍慰安婦」論争に分け入って…ドキュメンタリー映画『主戦場』

従軍慰安婦問題をめぐる論争をテーマにしたドキュメンタリー映画『主戦場』が、4月から渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開され、またいくつかのミニシアターでも上映されて大きな話題となっている。 この映画は、日系アメリカ人 […]